最近、ツイッターなどで良く見かける、スクールの売り文句が少し過激になってきている件に触れながら、自分の経験やツイッターで繋がりのある方のブログを紹介しようと思います。
背景情報として
僕がRailsを勉強始めたのは、去年の6月を終わろうとしていた頃でした。
厳密には、そこから1ヶ月ほどRubyを触ってからのRailsなので、7月に入る前くらいでした。
僕も当時はスクールにお世話になっていて、スクールのおかげでいろいろな知識がついた事も否めないので、必ずしもスクールが無意味という訳ではないという事は最初にお伝えしておきます。
僕自身、あまり最近は気にしていなかったのですが、プログラミングスクールというのが大量に設立されてきているみたいで、かなり競争率の高い市場になってきています。
僕が関わったスクールは一つだけなので、他のスクールに関しては正直あまり詳しくは分からないのですが、どうもRailsを使ったWeb開発がメインであって、その他にフロントエンド、Android、iOSアプリ、人工知能と言った今が旬なところをコースとして存在しているスクールが多いみたいです。
その背景として、世の中の人の働き方などの関心などが根底にあって、そこをビジネスとして付け込まれた感じがあります。
この後紹介する方も仰っているのですが、
今の日本人の働き方には、
「①短期間で習得ができ、②高収入で、③リモートワークができる」
という売り文句がガン決まりしてしまう訳ですよね。
まさに早い安いうまいの某チェーン牛丼屋ばりのお手軽感を醸し出しているスクールの売り文句が
①なる事が難しいと思われている(就職難など)、②安月給の激務労働で、③会社に縛られる
という、今の日本人のワークスタイルに変化をもたらすところに注力していて、
それが人々に影響与え、市場での利益を呼ぼうとしているのですかね・・・?
これが時代背景にあるのだと思います。
そりゃ、そんなうまい話で、こんな売り文句を見てしまったら、飛びつかない人はいないですよねww
駄菓子菓子(だがしかし)
ちょっとここで立ち止まって今一度考え直して欲しいと思います。
考え直す際の参考に、今回の記事を書いてみようと思います。
エンジニアになる事とは
早速ですが、僕自身の経験も話そうとは思っていますが
ツイッターで仲良くさせてもらっている方がいまして、その方の記事を見てこの記事を書こうと思ったので、紹介させていただきたいです。
僕らは、終わりのない道を歩き始めたばかりなんだ | Re:Project31
ツイッターで仲良くさせていただいてる方々の一人で
エンジニアへの転職を成し遂げた方です。
細かい事は彼の記事を是非読んで欲しいのですが
転職でエンジニアを志した僕は、共感しか生まれない記事でした。
僕だけだと信用に値するものじゃないかもしれませんが、これだけ共感できるところがあると、あながちこう感じてるのは僕だけじゃないのかもしれないというところで、僕自身も自分を信用できるようになりました。
エンジニアの苦しみ・・・、スクールが謳うようにはいかないという現実が分かると思います。
というか、僕が書きたい事が全部書かれているので、僕が書く事ないですが、エンジニアを目指す方には参考材料として多くの参考記事が必要だという事も、同じ道を歩んだ者として理解しているので、あえて書こうかと思います。
僕の記事より全然参考になると思うので是非読んでくださいw
僕の経験
以前にも書いたかもしれませんが、僕のやってきた事としてとても複雑な経緯なのですが
webエンジニアとして、興味が出た理由ですが
入社した会社でwebの世界に出会い、webに興味が出た!
ここはこれで十分だと思いますw
問題なのは、エンジニアになるまでの過程と、いざエンジニアとして働き始めたあとの事で、その話をを聞きたいと思います。
エンジニアになるまでの経緯
僕は最初にも書いたのですが、スクールでRailsを学びました。
しかし、じゃそれまでの経緯はどうなのよ?と思う人もいるかと思います。
なので、それまでに関して書こうと思います。
ちなみに、前提として
- Webの知識は全くない(レスポンス? HTTP? プロトコル?って状態)
- 英語だけは少しできた(TOEICで言うと850点程度)
- パソコンをネットサーフィンやレポートを書く事くらいにしか使った事がない
こんな感じでした!
僕は最初に触った言語としては、実は意外にもSwiftでした。
というのも、前の会社で出そうとしていたものが唯一iOSのアプリでした。
(タダひたすらApple信者な社長だから、という理由だと思います)
それで、Swiftの本しか会社になかったのも大きな原因だと思うのですが
僕がプログラムを勉強始めたのはそこからでした。
2週間でひたすら構文を勉強しました。
元々英語がそれなりに得意だったので、よく言われるif文や、for文が理解できないという事があまりありませんでした(for文に関してはもはや英語関係ないw)
そこから、これを使ってアプリを作っているというイメージがつかない&時間かかりすぎるという事で、HTML/CSSをやれという事を当時のリーダーに推し進められました。
ちなみに、当時は3ヶ月でなんかiOSのアプリでゲームを作れとか命令を軽々しく社長に言われたと思います。Hello Worldを表示させて喜んでる人にはどう考えても厳しいです。本当にありがとうございましt(ry
そこからHTML/CSSをやり始めたのですが、1ヶ月ほど勉強したあたりでBootstrapを教え込まれ、それ以来Bootstrapを使えという事を言われました。
2ヶ月ほどやったのですが、正直結構キツかった思い出があります。
というのも、独学というのに加えて、(今だから言えるのだが)HTML/CSSの基礎力がまだ身についていない状態でBootstrapをするというのは割と厳しいというのは今考えるとありえなかったッスね・・・。
そこから、多少Bootstrapを使えるようになった辺りで(それでもレスポンシブにする事もできなかった)、Pythonという言語に出会いました。
僕のリーダーがPythonでweb開発をしていたので、Pythonをやってみろという事でリーダーが勧めてきました。
ここでもう一度言っておきます。
- Swiftは2週間しか触っていません。
- HTML/CSSの基礎も良く分かっていません。(h1とか文字の大きさを変えるためのタグだと本気で考えてるレベル)
- Bootstrap、その状態で2ヶ月触っただけ。(レスポンシブ?なにそれ美味しいの?)
この状態で、Pythonに入りました。
しかし、Swiftを少しやっていたせいか、多少理解が早くなっていました。
これが大きいですね。2週間ほどでPythonの構文をSwiftより詳しく理解する事ができました。
そこで、少しDjangoを触りました。
リーダーがDjangoを触っていた事もあり、その影響もありやっていました。
そこで初めてMVCという考えに触れました。
そこから、フレームワークの動き方などを勉強しました。
ただ、ここではまだ何もできない状態で、いざプログラムを書いていろいろやろうというのはできませんでした。
そこで少し独学の限界を感じて、一度教えてもらうしかないと思いました。
それでスクールに通う事を決めました。
そこがRailsとの出会いでした。
そこで、Rubyを少し勉強してからスクールをしようとして、また2週間程Rubyを勉強しました(2週間好きだな・・・w)
そこで、一通りRubyの構文の書き方を学んだあとに、スクールが始まりました。
そこからのスクールではRailsをメインで勉強しました。
ここら辺は多くの人が体験している事が多いので少し割愛しますが
一つ言える事は、上記で紹介させて頂いたtakashiさんも仰っていますが
「スクールを卒業しただけで、全くの未経験から即戦力な人材になれる事は宝くじを引くようなもの」
です。
キツイかもしれませんが、それが現実で
スクールを出た(2ヶ月とか3ヶ月ほどで)というだけで、入社してバリバリコードが書ける未来はあまり想像しない方がいいかもしれません。(稀に見る異例のバケモノは別ですw)
泥沼を歩くような、地道な歩みを得て、エンジニアは成長していくと言う事ですね。
ちなみに、さらにそこから僕は(スクールを出たにも関わらず)就職できなかったので
別の方法でJavaでのAndroid開発を3ヶ月ほど勉強しました。
Javaでのプログラミングも僅かではありますがあって、むしろRubyよりはできるんじゃないかなって思いますw(Ruby on Railsは言語なのかという話題についてはまた別の話題になるので割愛w)
そういう経験を経て、晴れてシステムエンジニアになれたという事です。
エンジニアとして働き始めて
さて、それだけ大変な思いをすると言ったエンジニアですが、誰しもが必ず通る道として、普通の人なら(趣味で作る訳じゃないのなら)、未経験でエンジニアの世界に入るかと思います。
最初に一言言っておくと
未経験というのは、思っている以上に頼りないです。
今でこそ僕も、多少WEBの知識がつき、開発するのも頑張れる人になりましたが、それでもまだまだ知識も開発力も弱いです。
未経験はそれ以上にできないものだというのはものすごく実感しました。
入社直後にその会社の開発環境を説明されて、「はい、じゃ明日から開発開始します」っていうのはもはや未経験ではないので、そう言う人は置いといて・・・。
自分だけが読めるコードを書くのではなく、人が読んでも修正しやすいコードの書き方であったり、どうやってコードの管理をしていくかといった経験も含めて
エンジニアとして実際に働いている方から、実際の案件などを通して学ぶ事がとても大事なのだというのはすごい思いました。
多分、ここまでの事をスクールではあんまり教えてくれないです。
聞いたら教えてくれますが、現在の現状プログラムをどう組むかだけに注目した(それも一部の開発)だけなので、身の回りであったり、環境といったものは度外視されがちです。
これがスクールが無意味と言われる所以でもあるのかなと思います。
結局、スクールはいいのか? 悪いのか?
僕個人の意見で言わせてもらうと、本当にエンジニアになりたくて(楽になれる訳がないという前提のもと)、かつそれこそ低賃金でもやっていきたいという気持ちがあるのなら、多少お金払ってでもスクールに行くのは必ずしも無意味でないと思います。
ただ、何度も言うように、本当に未経験での参加の方に限ると思いますし、スクールが提供するカリキュラムを終えられない人や、思っていたのと違うという人もいると思います。
そう言う人は、逆にスクールに入る事で分かった気づきもあると思います。
そういうの気付かずに、本当に無知のまま転職とかして「思ってたのと違った・・・」などとなればそれこそ本末転倒でなかなか切り返しができない事になってしまいます。
開発がどういうものか、それに焦点をあててスクールで学ぶ事は十分に価値があると思いますが
スクールが謳う、「早い、安い、うまい」を期待しているのなら、断固として否定しておきます。
楽な事は絶対ありません。
(僕の知り合いのエンジニアは、開発のストレス(納期など)で腸に穴が空きました・・・)
スクールのせいで、その印象が薄れて、すごい楽しい世界!みたいな風潮ありますが、そんな事はないです。(楽しいと思うなら、エンジニアだからではなく、会社が良いとか、雰囲気がいいとかそういう別要員のためですw)そこら辺は、他の仕事とあまり変わらないかと思います。
以上が僕が最近良く見るツイッターでの話題に触れたものでした。
本当にそれこそ僕の個人的な感想で、まだまだ未熟者の中の未熟者の僕がやってきた中から絞り出した意見なので、一つの判断材料として見てもらって
これからどんどん増えるであろうWEBエンジニア志望の人の助けになれればと思います。