完全文・不完全文
今回は、完全文・不完全文について話そうと思います。
完全文・不完全文とは(日本語)
まず初めに、この二つは今後説明して行く関係詞の説明を読む時、この2つを理解しておくと関係詞の理解がかなり上がります。かなり密接したものなので、関係詞をクリアする鍵になります。
では、説明して行きます。
完全文というのは、つまり一言でいうと、抜けのない文章の事です。
例を見てみましょう。
日本語で例を見てみましょう。
例:本を持っています。
理解できますね。日本語だからという事ではなく、完全文だから理解できるという事です。
では、日本語の不完全文を見てみましょう。
例:を持っています。
はい、理解できませんね。不完全文だからです。つまり、「何を」の部分が抜けているんです。何をの部分がないと完全ではないですね。なので、不完全文と呼ばれるのです。
完全文・不完全文とは(英語)
では、英語で見てみましょう。
例:I have books.
抜けがないですね? え? 抜けの有無はどこで判断すればいいかって?
不完全文を見れば分かるかもしれません。
では、上の文章の不完全文(にしたもの)を見てみます。
例:I have.
上の文章を見てから、下の文章を見ればわかりやすいかと思います。
はい、booksがあるかないかなのです。
つまり、booksがあれば上の文章は完全文。ないと不完全文という事になります。
え? 毎回、booksが出てくる文章はねぇよ!って?
そう、これはbooksがhaveの目的語になっているのです。つまり、目的語であればbooksじゃなくてもいいんです。
例:I like a cat.
さて、likeは自動詞でしょうか?他動詞でしょうか?
自動詞か他動詞を見分ける方法は、その動詞を使って、誰かに問いかけてみてください。
例えば、likeであれば、「好き?」と相手に問いかけると、相手は必ず「何を?」と答えてきますよね。この何を?の部分が目的語になります。
例:食べる? → 何を? → eatは他動詞
例2:持ってる? → 何を? → haveは他動詞
例3:行く? → どこへ? →(何を?じゃないので)goは自動詞
と言う事になります。
という事は、likeは他動詞ですよね? つまり目的語が必要になるわけなのです。
でも、不完全文の方には目的語がないんですよ。
不完全にするには目的語を抜けばいいのか?
そう言うわけでもないのです。
主語を抜いても不完全文になります。
例えば
例:played the sport.
誰が!?となりますよね。(これは、英語を学ぶ上で浮かばなければならない疑問です)
例2:could walk around the park.
主語が抜けてる文章は、読んでいて違和感に感じなくてはいけません。意図的に省略している場合ももちろんありますが、それは上級者になってから意識すればいい事なので、今回は割愛します。
どう言う時に使うのか?
完全文は分かりますよね。
普通に文章作る際に、考えなくても完全文になります。
でも、不完全文はどう言う時に使うのか?
というのも、上の例を見てみると分かると思いますが、不完全文は何が書いてあるのか分からないですよね。
そう、これらを使う場所はズバリ、「関係詞」にあるのです。
なので、冒頭でも言ったように、関係詞を理解する上で重要になってくるのです。
完全文も関係詞で利用するので、必ず不完全文だけ使われるという訳ではありません。
まとめ
- 完全文 → 抜けのない文章
- 不完全文 → 主語や目的語が抜けている文章
- これらを使う場面は、関係詞が強く関係してくる。
これらをまず抑えた上で、関係詞の方に入っていただけると分かりやすいかと思います!