先日、英語の勉強をどうしたらいいのかというご相談を久々に受けまして
英語を勉強するに当たって、知っておくと良い事や、参考にできる事を書こうと思いました。
※あくまで僕個人の見解であり、一般的なソレと比較したり、僕の考えを押し付けるものでもないので、参考にするかどうかは自分で判断してもらえると幸いです。
4技能の前に・・・
そもそも4技能とははんぞや?という人もいるかもしれません。
4技能というのは、
- 読む
- 書く
- 聞く
- 話す
を一般的に4技能と呼ぶ事が多いです。
そして、英語学習はこれが全てだと思われています。
しかし、僕の考えではこの4技能の前にやらなければ進めない事があります。
4技能の前の基礎、基礎の基礎
基礎の基礎と呼ばれる分野
僕は、この分野を(完璧とは言わないまでも)ある程度完成させないと4技能に辿り着けないと思っています。
なぜか。
4技能全てにおいて、使われる知識をまずは入れないといけないからです。
「え、話すのは、話すだけなんだから知識なんかいらないんじゃないの?」
これは、ありえません。話すのにも、もちろん書くのにも当然ですが、読み聞くにもこの知識は役に立ってきます。
では、その基礎の基礎の部分というのはどの分野の事を言うのでしょうか
「単語」「熟語」「構文」「文法」
ズバリ、これらが先行して、初めて4技能の練習(もはや鍛錬?)が成り立つと考えています。
最低限の知識なしに、読む勉強も書く勉強もできるはずがありません。
単語・熟語
単語
これは、恐らく当たり前すぎて、今更項目にしなくてもいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、バカにはできないのも単語です。
僕なんかより英語が圧倒的にできる人の格言に
「英語学習は単語で始まり、単語で終わる」
という方もいらっしゃるくらいです。
世間一般には、普通に毎日のルーティンを会話する際に必要な語彙力は、英検準一級レベルと言われています。
実際、僕は一級の単語(まだ取れていませんが・・・)まで勉強した感覚で言うと、たしかに準一級くらいまでの単語は本当の最低限レベルだなというのは感じます。
もちろん、新聞や雑誌などを読むのはかなりキツイレベルです(単語的に)
そして、英検準一級レベルの単語を勉強したい時のオススメの単語帳は、ズバリ「でる単」です。
僕は、準一級のはやった事ありませんが、一級の単語帳は軽く30回は回しました。
ちなみに、一級だけでは飽き足らず、新聞なども読みたいと思っていたので、こちらの単語帳もやりました。(20回は回したと思います)
こちらの単語帳は、試験にはあまり向いていないのですが、新聞や雑誌でめちゃくちゃ使われる単語が纏められていて、これを覚えているのと覚えていないのでは天と地の差があります。
アカデミックな世界に行きたい人は覚えて損はない単語帳になります。
熟語
熟語は、最初のいくつかをまとめて覚えてからは、その場その場で出会ったものを覚えて行くような形でやっていきました。
やっていた熟語帳は
解体英熟語です。
こちらも、かなりボリュームがすごいのですが、やった後とやる前では全然違うのが実感できると思います。
後の説明で構文が出るのですが、その時「前置詞」というものがあります。
この前置詞にはそれぞれ潜在的な意味が含まれていて、その意味を含意している事がほとんどなのですが、そういうニュアンス的な所もこの本で学ぶ事ができます。
僕は、熟語を覚えていったら、共通的な意味合いがある事に気づいて、そこから少し気をつけながら覚えたら、前置詞の潜在的なイメージをつかむ事ができました。
構文
さて、実はこの記事のメインディッシュがこちらになります。
今までの前菜は楽しめましたでしょうか?
ここから、メインディッシュでお腹を膨らませて頂きます。
僕が少し前から声を大きくして伝えたい事が
「英語をやるなら、構文力を鍛えるのが一番の早道だ!」
と言う事なのですが、あまり僕の考えを押し付けるのも嫌だし、もちろん別の方法で身につける人もいるので、あまり声を大きくする事はしませんが、たまに友人と話していたり、こういったブログなどでは割と周りの人に聞こえるくらいの声で言います。(あくまで迷惑にならない程度の大きさw)
構文というと
「ああ、高校の時やったよ。so thatの構文だろ? へへ、簡単だぜぇ」
と言う人もあるかと思います。
しかし、僕がここで言う構文というのは、「文の構造」という意味であり
その文がどのようにして成り立っているかというのをハッキリする事で、誤読を防ぐ事ができるというものです。
当たり前ですが、英語は英語なので、日本語ではありません。
日本語でない以上、日本語のルールで喋っても(書いても)理解される事はありません。
英語には英語のルールがあります。(もちろん日本語にもルールはありますが、日本語講師ではないので僕はあまり分かりません・・・日本語喋ってますけど・・・)
この英語のルールを学ぶ事で、4技能に発展させる事ができます。
ここが恐らく、一番英語学習者があまり気にしなく、あまり熱心に取り組む人がいないのではないでしょうか。
しかし、ここが一番大事だと僕は思っています。
僕の英語学習の40%ほどを占めているのがここの部分になります。
残りの60%で、単語熟語、文法、多読、多聴などがひしめき合ってます。
「なるほど、構文が大事なのは分かった。けど、肝心の構文とはなんぞや? どうやって勉強するの?」
ここが気になりだす頃だと思います。
構文というのは、分かりやすく言うと、「文の文型」を理解できるかと言う事になります。
みなさん、よく第五文型というのを聞いた事があると思います。
- S V
- S V C
- S V O
- S V O O
- S V O C
これですね。
実は、英語の文章ってこれだけで成り立っているんです。(いろいろややこしくあるのは文法のせいで、構文的にはこの5つでほぼ全ての文が成り立っていると思って良いと思います。
例えば
I run. (走ります)
こちらの文章、S Vですよね。
I gave him the book which my uncle had given me, when I had turned 12 years.
(私が12歳になった時に、叔父が私にくれた本を彼にあげた)
こちらの文章、S V O Oが2つとS V Cで成り立っています。
このように、文法が絡むと少し難しくなるのですが、基本的には第五文型で成り立っています。
英語を学ぶならこれはまず避けては通れない道だと思ってください。
無意識であったり、別の方法で学ぶ人もいますが、頭の中では皆同じ考え方をしてると思いますし、もしあなたが大人で、これから英語学習を自発的にいしようと考えているなら、そんな無意識で学ぶ方法を学ぶより、しっかり確立した方法で理論的に学ぶ方が圧倒的に効率的で、早いです。
では、しっかり確立した方法とはなんでしょう?
その答えはこちらの本にあります。
薬袋善郎(みない よしろう)先生の英語リーディング教本という参考書
こちらに、初心者でも分かりやすいように細かく書いてくださっています。
こちらの本を8割マスターしたらかなりレベルは上がるのではないでしょうか。
少なくとも、受験英語の英文で困る事はそうそう無くなると思います。(たまに化け物みたいな英文があったりしますがw)
最初はゆっくりでもいいので、しっかり構文が取れるようになる事を目標にするのがいいと思います。
文法
こちらの方が、英語学習には大事という認識を持ってる人が多いと思います。
もちろん、文法も英語を使うにはとても大事になってくるものです。
仮定法、比較、時制・・・聞くだけで嫌になりますよね。
でも、これらがないとしっかり読み解く事もできなければ、何より自分が言いたい事を正確に伝える事ができなくなります。
昨日食べたスパゲティの話をしているのに、これからスパゲティ食べに行くっていう認識で相手に受け取られる事もなくはないので、やはり文法は大事ですよね。
文法のおすすめの参考書はというと・・・
問題集ではないのですが
こちらの参考書がとてもいいと有名です。
僕は持ってないのですが、本屋などで見た限り、とても分かりやすく、視覚的に理解できるような参考書になっていると思います。
ちなみに、この本の著者である、大西泰斗さんは講演会にも行った事があるくらいファンですw
終わり
今回は紹介で終わろうと思いますが、構文の解説や、文法の解説なども少しずつやっていけたらいいなと思います!
英語学習の何か足しになっていればいいなと願うばかりです!